子どもたちに理科への興味を持ってもらおうと、相模原市中央区田名の三菱重工業相模原製作所で29日、小学生を対象とした「実験教室」が開かれた。市内の小学5年生約50人が、自動車エンジンの高出力化に役立つ「ターボチャージャー」の仕組みを工作などを通して学んだ。
教室では、排出ガスを使って空気を圧縮し、強い力を生み出すターボチャージャーの仕組みをスライドで説明。子どもたちは、空気の力を感じることができる簡易な送風機の工作に挑戦し、出来上がった送風口の上にボールを乗せて風の強さを確かめた。
市立上溝南小学校の男児(11)は「実験が面白そうだったので参加した。ドライヤーみたいで風が気持ちいい」と笑顔を見せた。
同製作所では、実際にターボチャージャーを生産し、三菱自動車をはじめ海外の自動車メーカーにも納品している。