
川崎市中原区の二ケ領用水沿いのハナモモ並木の開花に合わせた第31回中原桃まつりが27日、同区上小田中の中神地公園や同用水で開かれる。地元の有志らでつくる二ケ領用水・中原桃の会(松原成文会長)の主催。老木となったり、枯れたりした木を補うための桃並木再生保存チャリティーフリーマーケット(同実行委員会主催)も同時開催される。
同区では戦前、全国の二大産地といわれるほど桃づくりが盛んで昨年、区の木に決まった。「桃の里」の歴史を伝えるとともに用水の再生保存のため、同会は31年間にわたり14種のハナモモを植樹し、祭りを開催。植樹は、竹橋(宮内)-神地橋(上小田中)間のおよそ2キロを中心に桜、桃、梅の計約700本になる。
ハナモモは約300本で、用水右岸は白系、左岸は赤・ピンク系の花を植樹。種類により順次開花していて「濃い赤色の黒川矢口、赤紅色で八重咲きの相模枝垂れ、赤白の花が入り乱れる源平がまもなく見ごろを迎えそう」(同会)という。一方で、「ハナモモは15年くらいが寿命」といわれ、毎年、まつりで植樹も行っている。そのためのフリーマーケットも行われる。
まつりは午前10時~正午。祭りばやし演奏や桜並木写真展、苗木や桃の和菓子販売、記念植樹、マジックショーなどが行われる。雨天中止(小雨決行)。問い合わせは、同会の津脇さん電話044(722)8093。