交通安全への意識を高め、幅広い世代に事故防止を呼び掛ける催しが21日、横浜市中区で開かれた。神奈川新聞社と首都高速道路神奈川管理局の共催。講演会やトークショー、疑似運転体験や車両展示などの多彩なコーナーに、大勢の親子連れが訪れた。
人間の視覚に詳しい川守田拓志・北里大学准教授やスポーツコメンテーターの田中雅美さんらが出演したトークショーでは、特殊な眼鏡を使い、老化や白内障といった視覚の変化が運転に与える影響を確かめた。
同管理局によると、県内の首都高で昨年4~12月に発生した交通事故は約2千件で前年同期と同水準。事故原因1位の追突が全体の4分の1を占めているといい、担当者は「今春には横浜環状北線の開通で道路網が充実する。余裕を持った思いやりのある運転を一層呼び掛けたい」と話していた。