文化財防火デー(26日)を前に、相模原市緑区大島の市古民家園で20日、消防訓練が行われた。市消防局北消防署員や消防団員、施設管理者ら約30人が参加した。
訓練は午前11時半に庫裡(くり)南側で火災が発生した、という想定で行われた。施設管理者が発見し、消火器を使って初期消火をするとともに、来館者の避難誘導に当たった。119番通報で駆け付けた消防隊が敷地内に設置されている放水銃や、消火栓からホースを延ばし一斉放水を行った。
北消防署の署長は講評で、昨年4月に県内最古で唯一の現役木造校舎だった市立青根小学校が焼失したことに触れ、「多くの関係者は悲しい思いをした。重要な文化財を最善の策で守っていきたい」と改めて強調した。
園内の旧青柳寺庫裡(寺の台所・居間)は、江戸中期に建てられたとされ、県指定重要文化財となっている。