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鉄道コラム 前照灯(243)
駅弁一考 車内で食べる味

話題 | 神奈川新聞 | 2016年3月11日(金) 12:00

熱海駅や小田原駅で売られている鯛めし。甘めの鯛そぼろがおいしい
熱海駅や小田原駅で売られている鯛めし。甘めの鯛そぼろがおいしい

 正月やゴールデンウイークの帰省の際、電車を利用することがある。電車に乗り込むのは、妻と子どもが自家用車で先に帰省し、自分一人で帰る場合だ。

 横浜から静岡まで新幹線なら、1時間もかからない。しかし、急がない時は鈍行列車を選ぶ。筆者が大学生だった10年位前までは、都内から静岡方面まで直通列車があったが、近頃はほとんどが熱海止まり。少し不便になったと感じている。

 ことし1月に乗車したときもやはり熱海で乗り換えた。ちょうど昼時、駅の中で駅弁を売っていたので、「鯛めし」を食べることにした。久しぶりに味わいたくなった。

 目的地までは、まだ半分以上。やはり座りたい。座席を確保しておくため、車内で食べることにした。発車まで少し時間があり、乗客はまばらだが、なんとなく人に見られているようで食べづらい。新幹線ならば、車内販売もあるし、対面シートではないので、弁当を広げる人はいる。ビールを一杯なんて人もいて、匂いも気にならない。

 車内でものを食べている人がいると、自分も気になってしまう質(たち)なので仕方ないが。鈍行列車でのんびり美しい風景を眺めながらの駅弁、なんてささやかな贅沢(ぜいたく)もしにくくなってしまった。(す)

 
 

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