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国内初繁殖成功 ヘサキリクガメ

話題 | 神奈川新聞 | 2016年3月9日(水) 02:00

日本で初めて繁殖に成功した野毛山動物園のヘサキリクガメ(同園提供)
日本で初めて繁殖に成功した野毛山動物園のヘサキリクガメ(同園提供)

 横浜市立野毛山動物園(同市西区)が、リクガメの中で最も絶滅の恐れが高いヘサキリクガメの繁殖に国内で初めて成功した。商業目的の輸出入が禁止されており、国内で唯一飼育している同園の5頭もすべて違法飼育などで摘発後に保護された個体。飼育下の繁殖は世界的にも例が少なく、飼育担当の桐生大輔さん(46)は「ようやく繁殖させることができ、感無量」と話している。12日からの一般公開を予定している。

 同園によると、ヘサキリクガメはアフリカ・マダガスカル島北西部のバリー湾周辺に約100~400頭しか生息していない絶滅危惧種。違法飼育・販売されていた個体が種の保存法違反で摘発・保護され、同園で受け入れてきた。

 桐生さんが繁殖に挑戦し始めたのは、雄雌のペアがそろった2011年4月。外温性動物のは虫類は自然環境の変化に左右されるため、マダガスカル島の気候や湿度、乾期・雨期を調べて飼育環境を調整、試行錯誤を繰り返してきた。


日本で初めて繁殖に成功した野毛山動物園のヘサキリクガメ(同園提供)
日本で初めて繁殖に成功した野毛山動物園のヘサキリクガメ(同園提供)


 14年10月と15年3月に産卵が確認されたが無精卵でふ化せず、15年の10月、12月に産卵した計9個のうちの1個を今回、ふ化させることに成功した。残り8個の飼育も継続している。

 今回の個体は先月28日にふ化。甲羅の長さ約4センチ、体重21グラムで成体の特長である首の下の喉甲板(こうこうばん)はまだ船のへさきのようには伸びていない。今月3日にはハコベの葉を1枚半食べるなどし、順調に成長している。

 世界でも飼育下の繁殖例は少ないため、ふ卵器などは桐生さんの手作り。桐生さんは「ようやく繁殖までこぎ着けたが、次の目標は繁殖技術の確立。今後も動物園の役割でもある『種の保存』に取り組んでいく」と話している。


首の下の喉甲板が船のへさきのように伸びていて特徴的なヘサキリクガメ=野毛山動物園
首の下の喉甲板が船のへさきのように伸びていて特徴的なヘサキリクガメ=野毛山動物園

日本で初めて繁殖に成功した野毛山動物園のヘサキリクガメ(同園提供)
日本で初めて繁殖に成功した野毛山動物園のヘサキリクガメ(同園提供)

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