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地域の道祖神知って 8年かけ藤沢の204基

話題 | 神奈川新聞 | 2016年3月6日(日) 14:48

藤沢市内の道祖神をまとめた本を寄贈する山下健さん(左)=市総合市民図書館
藤沢市内の道祖神をまとめた本を寄贈する山下健さん(左)=市総合市民図書館

 藤沢市内に残る道祖神についてまとめた本を、藤沢地名の会の元運営委員・山下健さん(74)=同市立石=が自費出版した。足かけ8年、自らの足で市内をくまなく訪ね歩き、調べ上げた大作だ。多くの市民に読んでもらい地元の文化に興味を持ってほしいと、市に約50冊を寄贈した。

 道祖神は、主に集落内外の境界や道の辻(つじ)に置かれた石碑・石像。村の安寧や子孫繁栄、旅の安全などを願う路傍の神で、室町から江戸時代ごろにかけて関東や甲信地方を中心に民間信仰として設置が広まった。

 山下さんが道祖神に興味を持ったのは、2007年に地名の会に入会した後だった。市内を歩くたびに目にするようになり資料調査を開始。調べ始めると、市内の道祖神を網羅した文献がないことに気付いた。

 「路傍に置かれている関係上、年々壊れたり取り除かれたりしている。今のうちに記録として残したかった」と山下さん。現存する道祖神を自らの足ですべて調べ上げる決意を固め、09年春から市内13地区別に順次冊子を発行してきた。

 15年3月に最後の御所見地区の冊子が完成。13地区すべての冊子がそろったことを契機に、1冊の本にまとめることにした。

 山下さんの調査では、それまで160~170基ほどとされていた市内の道祖神の数が204基と判明した。やぶの中や個人宅の庭にあった道祖神もあり、未発見のものが残されている可能性もあるという。完成した本では204基すべてを写真入りで紹介した。

 山下さんから本を寄贈された市総合市民図書館は、市内4図書館や各公民館の図書室に配置。自由に閲覧することが可能という。山下さんは「無造作にほったらかしの道祖神も多いが、先祖が残した貴重な文化遺産として関心を持ってもらえたら。地域を見つめ直し愛する気持ちにもつながると思う」と話していた。

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