端午の節句にちなんで行われる「座間市大凧(おおだこ)まつり」で、大凧に揮毫(きごう)される漢字2文字が「凱風(がいふう)」に決まった。「初夏のやわらかな南風」を意味し、大空に舞い上がる凧に子どもの健やかな成長を願う気持ちを重ねた。
市内の池田榮さん(79)と丸山夙(しゅく)さん(75)の作品。市内外の50人から寄せられた計84作品から選ばれた。
「凱」は太陽を表す赤色で、「風」は大地を表す緑色でそれぞれ、102畳(13メートル四方)の大凧に大書される。2015年の漢字は「誰もが輝く社会」を願う「輝風(きふう)」だった。
大凧まつりは江戸後期から続くとされ、相模川左岸の河川敷で5月4、5の両日に開かれる。重さは1トンにもなり、大人100人がかりで引き揚げる。