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ニッケル粉増産へ新工場 東邦チタニウム

話題 | 神奈川新聞 | 2016年2月19日(金) 15:25

 チタン製造・販売などの東邦チタニウム(茅ケ崎市)は18日までに、ニッケル粉と呼ばれる電子部品材料の増産のため、福岡県北九州市の若松工場内に新工場を増設すると発表した。32億円を投資し、2017年12月の完成、18年2月の営業運転開始を目指す。

 ニッケル粉はスマートフォン(スマホ)などに使われる「MLCC」という特殊なコンデンサ部品に必要とされる材料で、電源供給の補助・安定化や雑音の抑制などの働きをする。増産は「スマホの高機能化で1台あたりのMLCCの搭載個数が増える」(同社)などの見通しから決定した。

 現在の生産能力は茅ケ崎工場で月産60トンだが、新工場の稼働が今後加わると月産の生産能力は1・5倍の計90トンになるという。

 同社担当者は「MLCCの堅調な需要があり販売を伸ばしてきたがスマホ以外にも(モノがインターネットでつながる)IoT技術の進展などで需要拡大が見込まれる。好機を捉え、成長につなげていきたい」とした。

 
 

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