「トンネルの街」としての横須賀・田浦地区のPRにつなげようと、地元の三つの福祉事業所がトンネルをかたどったクッキーの販売を始めた。今後、田浦梅林まつり(13日~3月13日)などに出品し、地域活性化に一役買う。
焼き菓子を製造するNPO法人「横須賀つばさの会 つばさ第二」(横須賀市船越町)では、障害のある40~60代の通所者約20人がゴマや抹茶の香り漂う「はなの街 トンネルクッキー」を売り出した。
半円筒の金型を使い、トンネルを表現した新商品。棒状の生地を一度冷凍してから輪切りにするなど、仕込みから焼き上げまで2日がかりの労作だ。施設の責任者、佐藤弘子さんは「2カ月ほど試行錯誤を重ねた。注文が増えればやりがいにつながる」と話す。
起伏の激しい横須賀には道路や鉄道など150本超のトンネルがあり、田浦地区には少なくとも34本が現存。田浦地域運営協議会(横山公一会長)はこれを貴重な地域資源と捉え、地元の飲食店9店舗でトンネルをテーマにした料理を提供している。
クッキー販売は取り組みの第2弾で、NPO法人「スペース・ほっと」(船越町)、横須賀基督教社会館「田浦障害者活動センター」(田浦町)でもオリジナル商品を製造。3カ所とも1袋200円(税込み)で販売している。問い合わせは、田浦行政センター電話046(861)4181。