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立地の特性生かし活躍
景観演出や防火防犯 自販機に新たな役割続々

話題 | 神奈川新聞 | 2016年2月2日(火) 09:52

浮世絵がラッピングされた自販機=川崎区砂子
浮世絵がラッピングされた自販機=川崎区砂子

 川崎市内で、浮世絵のラッピングによる景観演出や、放火などの防火防犯のための防犯カメラ機能が付いた自動販売機が相次いで登場した。全国では、公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」や自動体外式除細動器(AED)、募金、災害時の無料飲料提供、119番通報の際の住所表示などさまざまな機能が付加されている自動販売機。街の至る所に置かれている特性を利用した形で、活用が進んでいる。


 

歌舞伎の役者絵

 川崎区は1月、砂子1丁目の旧東海道脇に飲料メーカーのコカ・コーライーストジャパン(東京)の協力で、浮世絵をラッピングした自動販売機2台を設置した。三代目歌川豊国が描いた東海道の宿場町の名にちなんだ歌舞伎の登場人物たちの似顔絵を描いた「役者見立東海道」で、旧東海道の面影を演出している。

 描かれているのは、川崎の六郷の渡しを背景に、歌舞伎「鈴ケ森」で見えをきる白井権八。それに川崎神奈川間の生麦村を背景に、歌舞伎「神霊矢口渡」の由良兵庫。いずれも色彩豊かに描かれている。

 東海道川崎宿が成立してから400年に当たる2023年を目標年度とし、官民で歴史や文化を生かした街づくり「東海道川崎宿2023」の取り組みの一つ。ビルが並ぶ街で、少しでも歴史の趣を出そうと、これまでも商店のシャッターやトランスボックス(変圧器)などに浮世絵を描いてきた一環。浮世絵は、川崎・砂子の里資料館が画像を提供した。区は「今後も増やしていきたい」と話している。


 

企業が費用負担

 多摩防火協会(川崎善太郎会長)は1月、飲料販売会社ダイドードリンコ(大阪)に働き掛け、防犯カメラ付き自動販売機を多摩区菅北浦に設置してもらった。市内で火災原因のトップの放火を少しでも抑制しようとの趣旨で、市内8協会で初の導入という。

 防犯カメラは自販機近くの高さ2メートル以上のところに設置され、自販機から離れたところも撮影可能という。設置費用と電気代はダイドーが自動販売機の売り上げなどから賄う仕組み。

 宮前区の鷺沼町会が同社と連携して14年に市立鷺沼小学校(同市宮前区鷺沼)の通学路に8台を設置していたことから、多摩消防署の並木努署長が提案し、防火協会が区内の自治会に呼び掛けて候補地を探したところ、菅町会が応じた。

 同町会の濃沼健夫会長は「防犯カメラを導入し、犯罪抑止の効果を感じていたが、コスト高がネックになっていた。無償で設置できると知り台数を増やせれば」と話している。防火協会も「少しでも放火火災が減れば」と他の自治会にも呼び掛けていくという。


防火防犯カメラを設置した自販機=多摩区菅北浦
防火防犯カメラを設置した自販機=多摩区菅北浦

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