相模原市内で発生した火災で逃げ遅れた女性を救助したとして、同市南区に住む成沢敏雄さん(78)、康江さん(72)、小林君子さん(72)、野口敏明さん(75)、幸子さん(71)、大谷あづささん(43)、寅次郎君(12)の計7人に26日、市消防局から感謝状が贈呈された。
同署によると、昨年12月16日午前7時25分ごろ、同区相南2丁目のアパートから出火しているのを、自宅にいた大谷さんが発見。近所の小林さんに知らせるとともに119番通報した。
その後、火災を知ったアパート所有者の成沢さん夫妻が2階の部屋に取り残された女性(56)を発見。敏雄さんが部屋の中から女性を引っ張り出し、小林さんや野口さん夫妻の協力で1階まで運び救出した。
市南消防署で感謝状を手渡した山田精一署長は「皆さんの臨機応変で一丸となった勇気ある行動が尊い命を救った」とたたえた。息を止めて煙が充満する部屋の中へ3度も突入・脱出を繰り返して女性を救出した成沢さんは「火が回らないうちに助けなければということだけを考えていた」と振り返っていた。