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老朽空き家をリノベーション 関東学院大生、下宿構想も

話題 | 神奈川新聞 | 2016年1月24日(日) 12:09

兼子准教授(右上)の指導で空き家をリノベーションする関東学院大の学生=横須賀市追浜南町
兼子准教授(右上)の指導で空き家をリノベーションする関東学院大の学生=横須賀市追浜南町

 横須賀の谷戸地域にある老朽空き家をリノベーション(大規模改修)する取り組みに、関東学院大(横浜市金沢区)の学生が力を入れている。昨年のシェアハウス整備に続くプロジェクトの第2弾で、改修後は地域交流やボランティア活動の拠点として活用したい考え。学生やOBらを管理人代わりに住まわせるユニークな構想もある。

 京急線追浜駅から徒歩5分。東京湾側を見渡す眺めのいい高台に、作業着姿の学生が土にまみれる「現場」がある。築70年程度、木造平屋(床面積約55平方メートル)の賃貸物件はここ2年ほど、あるじ不在という。

 改修工事を行うのは、同大学人間環境デザイン学科の男女約30人。昨年、同じ追浜地区の空き家をシェアハウスに改修したことが学内で反響を呼び、有志の輪を広げた。今回も所有者の理解を得た上で、講義の合間や休日に汗している。

 同大の兼子朋也准教授(建築・都市環境デザイン)が指導し、大学近くの工務店の協力を得て昨年12月に着手。傷みの激しい建物内部の解体から始めたが、谷戸特有の急傾斜の階段を上って重い機材や砂利袋などを運び入れるだけでも一苦労だ。

 プロジェクトのリーダーを務める同学科3年の田子香純さん(21)は「筋肉痛になるような重労働もあるけれど、普段は目に見えない家の基礎部分を補修するなど、工程の一つ一つにやりがいを感じている」と話す。

 室内には掘りごたつのある畳敷きの集会スペースと居住エリアを設ける予定で、4月中のオープンを目指す。今後、展示イベントやパソコン教室などを開いて近隣住民らと交流を深めるほか、高齢者宅の庭掃除や草刈りのボランティアに取り組むアイデアも。学生らが実際に住むことも視野に、地域と大学をつなぐ窓口としたい意向だ。

 「(空き家があると)夜は真っ暗になり不安だったが、高齢者の多い街に若い人が来てくれれば頼もしい」と近所の女性。田子さんは「追浜に学生が増えることで、もっと地域のお祭りなどのイベントに協力できるはず。地域に喜んで受け入れてもらえる場所にしたい」と話している。

 
 

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