横浜市青葉区美しが丘西に「まちの小さな集会所 Glanta(グレンタ)」と名付けられた空間がある。清水朋子さん(41)の自宅の一部で、「ご飯と暮らしにまつわるモノ、コト」をテーマに地域住民が集い、つながりの持てる場を目指す。ワークショップや予約制のランチに加え、2月からは大人の部活動「くらし部」をスタート。清水さんはGlantaを起点に、世代を超えた交流が広がることを期待している。
清水さんが閑静な住宅街に引っ越してきたのは、2014年3月。もともと手作業や料理が得意。好きなことをしながら、地域の人たちが気軽に集える場を提供したいと、家を建てる際、1階の約12畳のスペースを集会所とした。Glantaはスウェーデン語で、「森の中にある日だまりのような場所」の意という。
アンティークの家具や北欧雑貨が配置された「集会所」はカフェとしても営業するが、足を運んでもらうためのきっかけであり、「カフェが目的ではない」。“集会所+時々、カフェ”とのスタンスだ。
昨秋にはリースやパスタ、蜜蝋(みつろう)作りをテーマにしたワークショップを初開催。参加者は面識のない女性たちだったが、大きなテーブルで一つの作業をする中で、自然と和んでいったという。
2月から始める「くらし部」は食や住宅、手芸など暮らしに関わることをみんなで学ぶ、というもの。「あえて教室とはうたわず、手を動かしながら、モノを作る楽しさを共有するサークルのような活動」。女性限定のメンバー登録制とし、外部から講師を招くこともあれば、メンバー同士が得意な物を教え合うことも想定している。
第1弾のベーコン作りを楽しむ「スモークの会」(2月16日開催)は既に定員に達したが、定期的に新しい企画を打ち出す方針。登録したメンバーは興味のある企画に参加する形とし、年1回程度はメンバーが集う機会をつくるという。
清水さんは「外から流入してきた人も多い地域。日々の暮らしを楽しみたい人たちが、世代を超えて交流できれば」と話している。
問い合わせはメールアドレスglantaaoba@gmail.com