
早咲きの菜の花の名所として県内外に知られる二宮町で、菜の花をイメージした新しい土産品「菜の花ラスク はるまち」が23日、JR二宮駅前にある町駅前町民会館で販売された。文教大学国際観光学科(茅ケ崎市)の女子学生3人のアイデアを基に、地元洋菓子店の協力で完成した。観光イベント「菜の花ウォッチング」(2月14日まで)に合わせた限定発売で、2月6、7の両日にも合計50個が限定販売される。
考案したのは、いずれも同学科3年生の渡辺菜月さん(20)、仙波綾音さん(21)、成見瑛奈さん(21)。
授業の一環として2014年9月から、二宮らしい土産品の開発に町と連携しながら挑戦。町内外の人たちが訪れた地元の商業イベントでアンケートを取るなどして、「千円未満の菓子に需要がある」「菜の花が二宮らしさ」との点を取り入れ、日持ちがすることも考えてラスクを選んだ。開発には、洋菓子店「芦の屋」オーナーシェフの芦川孝幸さん(53)が協力した。

菜の花のピューレが使われているラスクは1個2枚入りで、砂糖をまぶしたものとホワイトチョコをかけたものが1枚ずつ。チョコの方には黄色い菜の花がデザインされている。
3人は「かわいいし、見た目で菜の花と分かってもらえます」と笑みを浮かべながら「ぜひ味わってほしい」とPR。芦川さんは「彼女たちが絵を描くといったアイデアを出してくれた。おいしく出来上がっています」。
1個300円。2月6、7日の販売は同会館で午前9時半から、売り切れ次第終了する。