横浜市磯子区の市立杉田小学校の児童が考案したご当地キャラクター「ウメニー」を活用したスタンプラリーが、杉田地区の商店街で、13日から2月8日まで開催される。参加店舗向けに、ウメニーを描いた旗を制作するなど、街を盛り上げたいという子どもたちの思いに、商店主や企業が応え、実現に至った。
ウメニーは、磯子区の木でもあるウメにちなんだご当地キャラ。ウメのつぼみの形をした耳などが特徴で、現在の中学1年生が同校の5年生だった当時に考案、プロのデザイナーが知的財産権などの問題をクリアし、再デザインした。
同校には「杉田の時間」と題した総合的な学習の授業があり、この一環で6年2組は本年度、ウメニーの認知度アップと同時に、地域活性化を図る活動を展開することに。この取り組みの中で生まれた企画が、今回のスタンプラリーだ。
子どもたちの思いを受けて大人たちも動いた。商店街関係者ら有志が実行委員会を組織。地域貢献の一環で、以前からウメニーのPRに協力している地元・安藤建設のインターン生、神奈川大学経営学部2年の田嶋瑞希さん(19)もサポーターとして携わった。
スタンプラリーは地域の四つの商店街をまたぐ形で実施され、生花、飲食など計16店舗が参加。児童たちは各店を訪れ、店主らに“取材”した上で、店舗ごとの「ウメニーフラッグ」を制作した。期間中は、この旗が目印となる。
対象店舗で買い物し、5店舗分のスタンプを集めると、商店街で利用可能なクーポン券などが当たる抽選会に参加できるという。
「子どもたちは、仕事をしているという意識で真剣に取り組んできた。さまざまな人から話を聞く中で、地域への思いが一層深まったように思う」と6年2組担任の村田恵子教諭。田嶋さんは「貴重な経験をさせてもらった。これを機に、杉田の街が盛り上がっていけばうれしい」と話している。