新年の取引開始を祝う初競りが5日、横浜市中央卸売市場本場(同市神奈川区)で行われた。青果棟では、市内産の野菜や果物がふんだんに盛られた宝船が次々と売りさばかれた。
「いくらいくらいくら!」。まだ夜の明けきらない午前6時50分。競り人の威勢のいい掛け声で幕を開けた市場では、生鮮類が競り落とされるたびに大きな拍手が湧き起こった。紫キャベツやダイコンなど20品目近くを積んだ宝船が登場すると、場内の熱気は最高潮に。
昨年末は暖冬の影響で入荷が多く、安値基調が続いたというが、この日は明るく新年を迎えようと、実際の相場より高めの「ご祝儀相場」。長さ約2.4メートルの大型船は前年と同額の25万円の値が付けられ、三本締めで終えた。