
川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(多摩区長尾)で4日、新春恒例の餅つきイベントが行われ、親子連れらがきねを力強く振り下ろした。2011年秋の開館以来、年始の営業日に実施している人気イベント。約10キロのもち米が用意され、ドラえもんの像の近くで法被姿の子どもたちが「よいしょー、よいしょー」の掛け声に合わせ餅をついていた。
餅つきなど季節感のある描写が多く登場する藤子作品にちなみ、その世界観を来館者と共有しようと企画。今年は約千人の親子が長い列をつくり順番を待つ盛況ぶりだった。
藤子・F・不二雄のファンという父親らと初めて訪れた東京都大田区在住の佐々木麻椰ちゃん(5)は「(お父さんもきねを持ってくれたので)そんなに重く感じなかった。とても楽しかった」と笑顔で話していた。
館内では、ドラえもんやオバケのQ太郎などが乗った宝船などのフィギュア展示(11日まで)や、たこ揚げやかるた取りなどを描いた正月らしい原画の展示(31日まで)も公開され、正月ムードを盛り上げている。
入館は完全予約制で、問い合わせは、同ミュージアム電話0570(055)245。