
川崎競馬場(川崎市川崎区)で3日、正月競馬恒例のファンサービス「流鏑馬(やぶさめ)」が行われた。暖かな天候に恵まれ、例年より多い約2千人の来場者が伝統の妙技を楽しんだ。
2009年から始まったイベントで、鎌倉市が拠点の「大日本弓馬会」のメンバーが毎年、レース前に披露している。
射手らは鎌倉時代の武士装束を身にまとい、時速約60キロで走る馬の上から次々と矢を放った。40センチ四方の板的を射抜くたび、観客席から拍手と歓声が上がった。
同会の小池義明理事(57)は「競馬場に来る馬好きな人にも、日本伝統の流鏑馬を間近で見てもらい、誇りを感じてもらえたらうれしい」と話していた。