江戸時代の赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした事件「忠臣蔵」を紹介する浮世絵展が19日まで川崎・砂子の里資料館(川崎市川崎区)で開かれている。
313年前の江戸時代の12月14日に四十七士が起こした事件は、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」として江戸庶民の人気となった。このため多くの浮世絵でも描かれ、展覧会では葛飾北斎や歌川(安藤)広重、歌川豊国などが描いた57点を展示した。西洋画法を取り入れた歌川国芳の「夜討之図」など貴重な作品のほか、「松の廊下」などおなじみの場面などが色鮮やかに描かれている。
神奈川新聞社川崎総局での職場体験に訪れていた市立田島中学校2年の佐久本渉吾さん(14)と谷口鈴さん(14)が取材に同行し、「版画で描いたとは思えないほど細かく描かれていた」「色彩が鮮やか」と話していた。
入場無料、日曜休館。問い合わせは、同資料館電話044(222)0310。