横浜産の農産物を食材に小学生が考案した料理コンクールが29日、横浜市都筑区のJA横浜都筑中川支店で開かれた。入賞者6人が食べたい給食の献立をイメージした自慢の逸品をプロのシェフらの前で作り、出来栄えを披露した。作品は献立の候補になるという。
市はトマトやナシなど横浜産の野菜と果物計30品目をブランド農産物に認定。「はま菜ちゃん」というシンボルマークを使ってアピールしている。
コンクールは地産地消に関心を持ってもらおうと企画しており、今回が13回目。30品目の中からテーマ食材を使った応募が、過去最多の1430点寄せられた。
この中から書類選考を通過し本選に進んだ6人が、アイデア料理を紹介。6人は慣れた包丁さばきでキャベツやコマツナなどを切り分け、味付けを確認しながら炒めたり、焼いたりして丁寧に盛りつけた。
審査員は調理法や味、見た目などから名付けたオリジナル賞で全員を表彰。審査員長を務めたホテルモントレ横浜の吉田敏彦総料理長は「心のこもった料理がごちそうの原点。大切な人に食べさせてほしい」と総括した。
市立朝比奈小学校4年の男児(9)は最年少で、参加者唯一の男の子。「豚肉と卵」「葉物野菜のコマツナと根菜のゴボウ」をそれぞれ友だちに見立て、「はま菜ちゃん友達丼」と名付けた丼物で「がっつりシェフ賞」を受賞した。「少し緊張したけど、練習よりも上手にできた。家族のために料理をつくりたい」と笑顔をみせていた。