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県立川崎高で養蜂 
蜜採って緑化が夢 6年目、和菓子も開発

話題 | 神奈川新聞 | 2015年11月12日(木) 10:10

ミツバチの群れが入った巣箱を手入れする養蜂同好会の生徒ら =県立川崎高校
ミツバチの群れが入った巣箱を手入れする養蜂同好会の生徒ら =県立川崎高校

 ハチミツは世界を変える? 県立川崎高校(川崎市川崎区)の養蜂同好会が取り組んでいる「ミツバチプロジェクト」が6年目に入り軌道に乗ってきた。昨春初めて採蜜に成功すると、今年は約60リットル採れた。ミツバチによる受粉で花木を増やし、都市部の緑化に貢献しようという夢のある試みだ。

 柵に囲まれた校内の一角で、ミツバチが羽をブンブン鳴らしている。専用の防護服をまとった生徒が作業にいそしむ。「ミツバチは寒さに弱く、想像以上に死にやすい。これからが難しい」と養蜂同好会の杉田圭吾会長(16)。今は「冬支度」に向かう佳境だ。

 同校で養蜂が始まったのは2010年。職員が校内にニホンミツバチの巣があることに気づいたのがきっかけだった。最初の4年間は失敗の連続。スズメバチに襲われたり、群れごと逃げてしまったりしたこともあった。養育が比較的簡単なセイヨウミツバチに切り替え、昨年ようやく採蜜に成功した。

 2年前には同好会が発足し、専門家の指導を受けながら生態も学ぶ。女王蜂は2年ほど生きるのに受粉シーズンの働き蜂は1カ月で過労死する。最も気を使うのは越冬。寄生ダニにも気をつけなければ…。地道で丁寧な世話が欠かせない。

 初代会長を務めた玉利尚斗さん(18)は養蜂に生き物の神秘を感じたという。「この辺りは工場やビルが多くて蜜なんか集められるのかなと。でも、実際に採れた。自分の気づかないところに花や緑が残っているんだなと」。春に採れた蜜はほんのり桜の香りがした。都会にも確かにある季節の移り変わりをミツバチが教えてくれた。

 将来的には群れの数を今の四つから10に増やし、年間500リットルの採蜜を目指すとともに、販路の確立も視野に入れる。河崎千愛希顧問(35)は「ハチが飛んでいるということは受粉で緑が増えるということ。うちでつくったハチミツを食べてもらい、緑化にも貢献していきたい」と夢を膨らませる。

 現在は地元の和菓子店「川崎屋東照」の協力で同校産のハチミツを使った「ハチミンどらやき」を開発中。23日には同区内のイベント「歩こう東海道川崎宿スタンプラリー」の参加者に向け、東海道かわさき宿交流館で80個限定(無料)で配られる。問い合わせは、川崎区役所田島支所電話044(322)1968。

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