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子に優しい図書館 葉山の母親ら創設 住民憩いの場に

話題 | 神奈川新聞 | 2015年11月11日(水) 03:00

Telacoyaこどもとしょかんで絵本を読む子どもたち。中尾さん(左奥)と植田さん(右奥)が笑顔で見守る =葉山町下山口
Telacoyaこどもとしょかんで絵本を読む子どもたち。中尾さん(左奥)と植田さん(右奥)が笑顔で見守る =葉山町下山口

 幼いころから本の世界へ-。葉山の母親たちが、古民家を借りて私設の図書館をオープンさせた。「子どもたちが気軽に本に親しめる場を」と児童書や絵本の寄付を募り、1200冊を集めた。本でつながり、赤ちゃんからお年寄りまで憩える温かい時間が流れている。

 葉山町下山口地区の狭い路地に立つ民家の一室。色とりどりの本が、手作りの本棚に並んでいる。子どもたちは好きな本を手に取り、じゅうたんの上でうつぶせになって読みふけったり、声に出して読み上げたり…。

 1日にプレオープンした「Telacoya こどもとしょかん」。発起人の中尾薫さん(51)と、館長で司書の資格も持つ植田由賀さん(37)は、優しいまなざしで子どもたちを見守っていた。

 町内に公設図書館は1館で「車じゃないと行けない地域もある」(中尾さん)。児童館に図書室があるが「本に親しむ環境が充実しているとは言えない」(植田さん)。葉山で子育てする中で、2人が実感してきたことだ。

 中尾さんは、NPO法人が運営する「高知こどもの図書館」(高知市)や、市民ボランティアが積極的に関わる「伊万里市民図書館」(佐賀県)を見学。広い子ども用のスペースや声を出しても叱られない環境など、子どもに優しい図書館のあり方に感銘を受け、自ら立ち上げようと知人らに声を掛けた。

 家庭で読まなくなった児童書や絵本を募り、図書館として使える空き家などを探した。今では手に入らない貴重品も集まり、趣旨に賛同した約30人がボランティアとして登録。手弁当の活動で、定期的に開く古本市やバザーの収益を運営費に充てている。

 開館は毎週月曜の午前10時~午後2時で、今は閲覧のみ。ラベルやカードの準備を進め、数カ月後に貸し出しを始めたいという。植田さんは「ゆくゆくは週4日夕方まで開き、小学生が放課後寄れるようにしたい」と話す。

 別の一室には大人がお茶を飲みくつろげるスペースも。「近所の中高生や、おじいちゃんおばあちゃんが小さい子の面倒を見たり、その間にお母さんが休憩したり。ここで顔見知りになって町であいさつする-なんてことがあったらいいな」と中尾さん。将来は各地区に図書館をつくり、本を通じて住民がつながる居場所になることが目標だ。

 問い合わせは、「おうちえんTelacoya921」電話046(807)6911。

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