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目指すは金目博士 住民ら「ふるさと検定」創設

話題 | 神奈川新聞 | 2015年11月9日(月) 03:00

販売されている「金目ふるさと検定」の問題集
販売されている「金目ふるさと検定」の問題集

 平塚の北西部で豊かな自然が残る金目地区の歴史や文化をより深く知ってもらおうと、地域の住民たちが「金目ふるさと検定」を創設した。既存の“ご当地問題集”をアレンジし、小中学生向けの初級編、住民向けの中級編、地域の特色を掘り下げた難易度の高い上級編の3冊を用意。8割以上の正解者に認定証が発行される仕組みで、関係者は「楽しみながら金目の魅力に触れて」と挑戦を呼び掛けている。

 「金目で多く栽培されている米の品種は?」

 「金目川や親水公園で一年中、見られる美しい鳥は?」

 地元の特色を盛り込んだ設問は、3冊で計110。多くの住民が知っている分かりやすい問題から、「江戸時代、金目川の堤防で一番多く切れた記録が残る所はどこ」といった難問まで掲載されている。

 四つの答えから正解を選ぶ選択方式で、解答を記入した用紙を金目公民館に設けられている検定委員会に提出。8割以上正解すると、地元に詳しいとのお墨付きが得られる仕組みだ。

 編集したのは、同地域について調査・研究をしている市民グループ「エコミュージアム金目まるごと博物館」(米村康信委員長)。地元の歴史をテーマに数年前に編集した「チャレンジ金目55問」を下敷きに、日ごろの研究の成果をまとめようと昨年8月ごろ、検定問題づくりをスタートさせた。

 歴史の問いを増やし、新たに自然や産業の設問も追加。それぞれ解説版を用意し、初級編には子どもたちに分かりやすいようにと、文中の漢字すべてに振り仮名を付けた。

 検定問題は1日に地元で催された第9回金目収穫祭でお披露目された。来場者へのPRを兼ねて内容を「○×形式」にアレンジしたクイズ大会には約40人が参加し、好評を得たという。

 同博物館のガイドボランティアの会の池田弘会長は「親子で挑戦してみてほしい。問題集と解説版を一緒にクイズ形式の読み物として楽しんだり、現地を訪れたりして、金目の魅力に触れてほしい」と話し、同博物館が実施している小学校への出前授業での活用をはじめ、市内の他地域の公民館による学習ツアーのガイドとして使うなど、検定を楽しむ方法も提案している。

 A4判で1セット200円。金目公民館で販売している。問い合わせは、同公民館電話0463(58)0101。

 
 

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