
横浜海上保安部の訓練初めが5日、横浜市中区の横浜海上防災基地で行われた。巡視船「いず」を座礁船に見立てた救助訓練では、沈没の危険があるとして潜水士が高さ約10メートルの船首から飛び込み、緊急脱出する様子などが披露された。

退役した巡視船「たかとり」を貨物船に見立て、火災が発生した船内から行方不明者を救出する訓練では、消防船「ひりゆう」の乗組員が消火班と救助班に分かれて迅速に活動した。

武道場では、巡視船「ぶこう」に乗り組む特別警備隊による制圧訓練が披露された。2020年東京五輪・パラリンピックを控えてテロ対策を強化する中、同保安部の小島良二部長は「自分自身の安全をしっかり確保した上で対応を」と訓示した。

