夏はとっくに過ぎたというのに、中井町岩倉の新道橋付近で「ど根性スイカ」が育っている。アスファルトの隙間から約1メートルほどのつるを伸ばし、直径7センチほどの実をつけている。
同地区と町役場のある比奈窪地区をつなぐ生活道路沿いでの小さな実りに、近隣の農家の男性は「こんな時期にスイカがなるなんて。誰かがここで種を落としたか、鳥が運んできたのかな」と首をかしげる。
木枯らし1号も吹いて、これから寒い季節になる。男性は不思議がりながらも「霜の被害を受けるかもしれないけれど、大きく成長してくれたら」と温かく見守っていた。