
地元横浜産ワカメのスープを試食して二酸化炭素(CO2)削減につなげるイベント「かなざわ八携(はっけい)Soup(スープ) Bar(バー)」が25日、横浜市金沢区の八景島シーパラダイス・イベント広場で開かれた。海洋資源を活用して脱温暖化と親しみやすい海づくりを目指す「横浜ブルーカーボン」事業の一環。
市漁業協同組合が八景島沖で養殖したワカメ(塩蔵)2キロが提供され、関東学院大と横浜市立大の学生がレシピを考案。イタリアン風と中華風の2種類のワカメスープ計200食が来場者に振る舞われた。

横浜産ワカメの年間生産量は17・6トン。これを市内ですべて消費すれば、輸送時のCO2排出などが抑えられ、「年間で16・9トンのCO2削減に貢献できる」と市温暖化対策統括本部の担当者は話す。試食イベントには、八景島で同日開かれた「第6回横浜シーサイドトライアスロン大会」の運営で排出されたCO2を「オフセット」(埋め合わせ)する狙いがある。
ゴール後に試食した同市青葉区の森田順子さん(52)は「ワカメの地産地消が温暖化防止につながるとは意外。できれば協力したい」と話していた。
同イベントは横浜市が主催し、ブルーカーボン事業を推進する金沢区内の鉄道、大学、商工、区役所などからなる「かなざわ八携協定」締結8団体と、市漁協、トライアスロン大会実行委の協力で行われた。