横浜市中区の歴史的建造物「横浜三塔」をテーマにした洋菓子を、地元企業などのメンバーでつくる「横濱三塔協議会」と洋菓子メーカーの三陽物産(同区)が共同で開発した。今月から横浜の土産品を扱う市内店舗で販売しており、協議会は「商品を通じて横浜の文化を感じてもらえたら」と話している。
横浜三塔は、昭和初期に外国船の船員がトランプのカードに見立て、県庁を「キング」、横浜税関を「クイーン」、横浜市開港記念会館を「ジャック」と呼んだことが由来といわれる。
三塔と周辺地域のブランド化を図ろうと、昨年10月に三塔を愛する有志が発足させたという協議会。ファンを増やし、保全の意識を広げようと、これまで「横浜プリンアラモード」など、関連商品の開発に取り組んできた。
今回手掛けた商品の名は「横濱三塔エレガントミルクスイーツ」(税込み905円)。三陽物産の人気商品をミルク味にアレンジし、詰め合わせた。三塔にちなみ、「クレープショコラロール」と「チョコレートパイ」、薄型クッキーにミルク味のチョコレートをサンドした「ラングドシャ」の3種類の異なる味わいを楽しむことができる。
パッケージには三塔のロゴマークをあしらった。協議会事務局の石川美智子さんは「横浜の新たなお土産として浸透させたい。横浜三塔とともに、大勢に愛される商品になってほしい」と期待している。
主な販売店舗は横浜大世界や横浜博覧館、横浜高島屋など。問い合わせは、横濱三塔協議会電話045(227)7449。