
川崎市多摩区のピアニスト小川典子さんが企画する、自閉症や障害のある子どもの家族に向けた「ジェイミーのコンサート」が28日、ミューザ川崎シンフォニーホール(同市幸区)で開かれる。自身が自閉症児と暮らした経験から、「頑張っているお母さんたちの癒やしに少しでもなれば」と続けている音楽会は13回目を迎えた。
国内外で活躍する小川さんは約20年前に英国の下宿先で自閉症児のジェイミー君と出会い、2年間、生活をともにした。親の苦悩や孤独を共有し「親がリラックスしていれば、自閉症児も落ち着く」と思い至った。そのために自分ができることと考え、演奏会を企画した。
コンサートは子どもが学校に行っている間に親が気兼ねなく楽しめるように、開演を平日の午前11時にした。「パリに生きた音楽家-光と影」と題し、俳優の長谷川初範さんをゲストに迎えて、その語りとピアノの共演でショパンやサティの名曲を届ける。市自閉症協会の明石洋子会長による特別講演も行われる。
演奏会終了後には茶話会も設けられ、小川さんらとお茶を飲みながら話ができる。3500円。チケットの申し込み・問い合わせは、アーツ・アイランド電話03(6914)0353。