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中華街摩登(27)
ふるさとの味、素朴さが自慢 中華街唯一の東北料理店

話題 | 神奈川新聞 | 2015年10月17日(土) 11:47

 約230店もの中華料理店が軒を連ねる横浜中華街にあって、「東北人家」は唯一、中国東北部(旧満州)の郷土料理専門店。店内には中国人客のにぎやかな会話がいつも飛び交い、味も雰囲気も本場そのものだ。


人気メニューの「醤大骨」(奥)と「毛血旺」を紹介する張青さん=横浜市中区の東北人家
人気メニューの「醤大骨」(奥)と「毛血旺」を紹介する張青さん=横浜市中区の東北人家

 店長の張青(ちょう・せい)さん(40)は東北出身。17年前に仕事のため来日した。

 故郷の味が恋しくなると、足を運んだのが東京・池袋北口。日本語学校が多い同エリアには、新華僑向けに東北料理を提供する中華料理店が多い。お気に入りの店に通ううち、「東北料理は癖が少ないので、日本人にも受け入れられるのでは」と思い立ち、2012年に横浜中華街に店を開いた。

 東北料理は地理的に隣接するロシアやモンゴル、北朝鮮の食文化が融合し、メニューは冷麺から羊肉料理までバラエティーに富むが、一番の特徴は家庭料理らしい素朴さだ。

 看板メニューは、醤油で煮込んだ豚の背ガラを手でほじって豪快に食べる「醤大骨」(税別463円)。牛の胃袋やハツ、豚の血を使った豆腐などと野菜を唐辛子などで煮込んだ「毛血旺」(同1050円)も、見た目はグロテスクだが意外とさっぱりと食べられると人気を呼んでいる。

 ことし5月には羊肉料理と鍋の専門店として新館もオープン。名物の酸菜(白菜の漬物)と豚バラ肉のしゃぶしゃぶ鍋は、これからのシーズンに最適だ。

 珍しい中華料理を求めて訪れる日本人客も多いが、ランチタイムの後半や夜は、横浜中華街のさまざまな店舗で仕事を終えた中国人らで満席だ。

 新華僑に詳しい筑波大の山下清海教授によると、中国の改革開放以降に来日した新華僑は福建省出身者が多かったが、近年は東北出身者が増えているといい、池袋や横浜に東北料理店が増えてきた背景には、この地域から日本に出稼ぎにくる中国人の増加もあるという。

 「かつての自分のように、故郷の味が懐かしくて来ているのだろう」と張さんは温かく見守っている。

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