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23日、横浜で地域おこし隊が水源地の恵み紹介
横浜ビールと山梨・道志村産食材使い催し

話題 | 神奈川新聞 | 2015年10月12日(月) 14:29

道志村の沢ワサビをアピールする中嶌さん(左)と横浜ビールの太田社長 =中区の「驛の食卓」
道志村の沢ワサビをアピールする中嶌さん(左)と横浜ビールの太田社長 =中区の「驛の食卓」

 横浜の水源となっている山梨県道志村の「緑のダム」を知ってもらおうと、地ビール製造会社「横浜ビール」(横浜市中区)は23日、同村で収穫された食材を披露するイベントを横浜で開く。東日本大震災の経験から水のありがたさを知ったという太田久士社長は「水を考えることは命を考えること。水源地を守り育んでいる村に感謝の気持ちを伝える会にしたい」と来場を呼び掛けている。
 
 横浜の水道は1897(明治30)年から道志川を水源としている。水源地の同村は降雨量が多く、豊かな森林にも恵まれていることから道志川の水質は極めて良好。「横浜の水は赤道を通っても腐らない」という世界の船乗りの言い伝えが残る。

 市は1916年から同村に水源かん養林を保有・整備。現在は約2900ヘクタールで、同村全体の36%、横浜・都筑区に匹敵する規模となっている。

 同村も全国の多くの自治体と同じく高齢化を迎えている。このままでは働き手が不足することで山や畑が荒廃し、水源環境が悪化しかねない。そのため、同村は豊かな農水産品の販路を拡大する活性化策を展開してきた。その一環として休耕田だったワサビ田を復活させた。

 太田社長は交流を重ねる中で、ワサビ農家の存在を知り、8月からは横浜ビールとしてワサビ田を借りて栽培に乗り出した。

 収穫されたばかりの沢ワサビは辛さはなく、爽やかな風味が特徴。横浜ビール直営のレストラン「驛(うまや)の食卓」(同市中区)で提供を始めることにした。

 さらに、清らかな水から生まれるクレソンや川魚、こんにゃく、しょうゆなど多彩な食材に触れた太田社長は「横浜の水のふるさとである道志の魅力を横浜の人たちに広めたい」と、今回のイベントを企画した。

 「驛の食卓」で開くイベントでは、民宿のいろりを再現して自家製みそによるみそ汁やイワナの塩焼きなどを提供。同村産食材を使った創作料理や、同村を水源とする相模川水系の水で仕込んだ横浜ビールも味わえる。大田昌博前村長をはじめ、活性化に協力する若者たちでつくる「道志村地域おこし協力隊」などが参加し、村の現状や展望を紹介する予定。

 「協力隊」としてワサビ田の整備などで農家とともに汗を流す中嶌拓哉さん(24)は「道志の食材を知ってもらう機会は、これからの活動の励みになる」と期待している。

 太田社長は今後、同村への訪問ツアーや、横浜の飲食店と連携した同村の食材の仕入れといった展開を視野に活動を続けていく考えだ。

 イベント「道志村秋の清流の集い」の参加費は5千円。午後7~9時。定員100人で要予約。満席になり次第受け付け終了。申し込み・問い合わせは、驛の食卓電話045(641)9901。

 
 

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