自然の中を歩きながら、芸術や地場産品を楽しむイベント「ぐるっとお散歩 篠原展」が11日、相模原市緑区牧野の篠原地区で始まった。住民らが自宅やアトリエなど16カ所を開放。参加者は配布される手作りの地図を片手に、秋の里山の魅力を満喫した。12日まで。
芸術家が多く暮らす同地区で毎年恒例のイベント。地元作家の陶芸品や絵画が並び、民家ではすいとんや地元で取れた野菜の販売も行われた。
写真家の三宅岳さんは、吉野山(奈良県)と熊野三山(和歌山県)を結ぶ大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)を歩いた際の写真を野外に展示。参加者はお茶を飲みながら、三宅さんの旅の思い出話を楽しんでいた。
篠原地区を初めて訪ねた佐藤哲子さん(66)=川崎市麻生区=は「隠れ里みたいで、県内にこんな場所があるとはびっくり。行く先々で、(出展者の)日常の中に入れてもらえて面白かった」と笑顔で話していた。
12日は午前10時から午後4時まで。問い合わせは、NPO法人「篠原の里」電話042(689)2051。