2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、「忍者」にゆかりのある地方自治体などが連携して地域経済の活性化を図ろうと、「日本忍者協議会」が9日、発足した。戦国時代に北条氏に仕えた「風魔忍者」ゆかりの小田原市と県も参加。加藤憲一市長は「東京から一番近い忍者の里として大いに盛り上げたい」、黒岩祐治知事も「風魔忍者を神奈川の観光の核に」とアピールした。
協議会に参加したのは、伊賀流で知られる三重県と伊賀市、甲賀流の滋賀県と甲賀市など10自治体と伊賀上野観光協会。
都内で開いた設立記者会見では各自治体の首長らが忍者の装束で登場。会長に就任した鈴木英敬三重県知事は「日本固有の忍者文化を地域に根差した形でブランド化し、オールジャパンで忍者ブームを起こしたい」とあいさつ。手裏剣をかたどり、中央に「忍」の文字がデザインされた協議会のロゴマークが披露された。
応援団として出席した歌舞伎俳優の市川海老蔵さんも「日本の伝統文化に携わる人間として、日本のことをより多くの方々に知ってもらえるよう応援したい」と語った。
協議会では今後、英語版を含めたホームページでの情報発信や、忍者ゆかりの地を巡る広域観光ルートの開発を行う。さらに、2月22日の「忍者の日」にちなんだイベント、来年7月には第1回全国NINJAフェスティバルを開催する。