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新天地で再出発 県内唯一の相撲部屋「春日山」 「地域に恩返しを」

話題 | 神奈川新聞 | 2015年10月10日(土) 03:00

移転した春日山部屋で神事を行う親方(手前左)や力士たち=川崎市川崎区
移転した春日山部屋で神事を行う親方(手前左)や力士たち=川崎市川崎区

 県内唯一の相撲部屋、春日山部屋が川崎市川崎区池上新町に同区内から移転した。これまで相撲部屋を構えていた建物からの移転、明け渡しを求められ、存続の危機にもなったが、地元支援者らの協力で場所を確保。元幕内浜錦の21代目春日山親方(38)は「地域に恩返しできるよう新たな気持ちで再出発していきたい」と話している。

 春日山部屋の力士は23人でいずれも幕下以下。これまで賃借していた部屋の賃料について、先代親方(元幕内春日富士)との間で続いていた訴訟が6月に和解し、9月中の明け渡しが決まっていた。

 地元支援者の紹介で、産業道路・観音橋交差点脇の建築資材会社の持ちビル1、2階の倉庫部分(計約450平方メートル)を借りられることが決まった。土俵を造り、風呂場を設置し、畳を敷いて力士の寝床も確保した。4日には、地元の汐留稲荷神社の宮司を招いて移転に伴う神事を行った。近く朝稽古も始める予定。地方巡業時などを除く午前6時半から10時の間に実施し、土俵前のシャッターを開け、地域の人が朝稽古を見られるようにもしていきたいという。

 同親方は「相撲部屋は稽古場がないと存続できない。地域の協力で場所を確保でき、力士には意識を高め合って番付が一つでも上になるよう精進してほしい。地域に恩返しできるようイベントなどにも参加していきたい」と話す。先代に年寄名跡証書の引き渡しを求めている訴訟についても「年内に終わらせたい」と話している。

 
 

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