東アフリカのウガンダで孤児となった子どもたちが、自らの体験を歌と踊りで表現するコンサート「ワトト・アジアツアー」が9、10の両日、横浜市都筑区の都筑公会堂で開催される。日本での公演は3年ぶり。内戦やエイズで親を亡くした子どもたちが、題目に選んだ言葉は「OH WHAT LOVE~なんという愛~」-。
小さな体が躍動し、美しい歌声が響き渡る。6日夜に都内で開かれたコンサート。伝統的なアフリカのリズムとゴスペルが融合した力強いステージに、大きな拍手と歓声が送られた。
スワヒリ語で子どもたちを意味する「ワトト」は、ウガンダにある非政府組織(NGO)。エイズ孤児、戦争孤児への支援、貧困女性や元少年兵のケアなどに取り組んでいる。
ツアーに参加した7歳から13歳の子どもたち18人も、ワトトが運営する村で共同生活を送っている。アジアツアーのコーディネーターを務める同団体のジョアン・ラムさんは「ウガンダには300万人以上の孤児たちがいる。継続的な支援や、未来のリーダーを育てることが国の再建につながる」と話す。
コンサート中盤。1人の少年がステージ中央で宣言した。「僕はもう孤児ではない。愛を与えてくれる存在に出会えたから」。ラムさんは「日本のような先進国でも、社会の重圧やストレスで元気をなくしてしまっている人がいる。愛と希望に満ちたコンサートを届けられればうれしい」と話す。
開演は、9日午後2時半・午後7時半。10日午前11時・午後2時半。一般千円(当日1500円)、学生500円。
問い合わせは、みどり野キリスト教会info@jesusfamily.jp