船首と船尾が竜の頭と尾で装飾された手こぎ船「ドラゴンボート」のレースが20日、藤沢市の江の島周辺で行われた。波間で繰り広げられる抜きつ抜かれつの攻防に、観客も熱い声援を送った。
市観光協会と地元商店街で組織する実行委員会の主催。江の島に伝わる「五頭龍伝説」にちなみ、地域の活性化を目指して始まった大会で、20回目を迎えた。
こぎ手の8人に加え、銅鑼(どら)を鳴らす役とかじ取り役各1人の計10人でチームを構成。この日はチームの男女比率が自由の「フリーの部」が行われ、関東地方を中心に23チームが参加した。
レースは100メートル先のブイを折り返して戻ってくるコース設定で実施。長さ6・7メートル、幅1・1メートルの色鮮やかなボートに乗り込んだ選手たちは、鳴り響く銅鑼の音に合わせて力の限りにパドルをこぎ、川面に水しぶきを上げた。
参加した横浜市中区の会社員男性(42)は「チームのみんなと声を合わせてこぎ、楽しめました」と話していた。