動物愛護週間(26日まで)が始まった20日、川崎市宮前区で開かれた恒例の「動物愛護フェアかわさき2015」で、初めて犬猫の譲渡会が催された。行政やボランティア団体が引き取った迷い犬や飼えなくなった猫などが持ち込まれ、大勢のペット愛好家らの注目を集めた。
同市は2013、14年度の2年連続で犬の殺処分数ゼロを達成。市動物愛護センター(高津区)が月1回、譲渡会を行うなどして成果を挙げており、ことしで24回を数える同フェアでも新たに実施した。
宮前区役所内の譲渡会場では、同センターなどで引き取った犬猫25匹ほどを展示。来場者はケージに入った小さな命を愛らしそうに見詰め、ボランティアらの説明に耳を傾けていた。
同フェア会場では、獣医師体験コーナーや盲導犬のデモンストレーション、ドキュメンタリー映画の上映など多彩な催しを繰り広げ、来場者への啓発に努めていた。
次女(8)と来場した同区土橋のパート従業員の女性(48)は、「市民に身近な場所で年に何回か譲渡会を開いてくれれば、犬猫を飼ってみたいという人がもっと集まるのでは」と話していた。