東日本大震災から4年半を迎えた11日、被災地支援のための「チャリティー文化祭」が、鎌倉市山ノ内の建長寺で始まった。母親たちを中心につくる市民グループ「未来・連福プロジェクト」がコンサートや写真展を開き、募金を呼び掛けている。13日まで。
代表の齊藤美代子さんは元市立中学校校長。退職の春に起きた震災の被害支援を目指し、子どもを持つ母親たちとグループを結成した。
11日にはメンバーの女性たちが、吹奏楽のアンサンブルを法堂前で披露。観光で訪れた外国人たちも立ち止まり、写真に見入ったり、演奏に拍手を送ったりしていた。
齊藤さんは「被災者の話を聞くたび震災を忘れてはならないと思う。さまざまな人と思いを共有したい」と来場を呼び掛けている。
グループは東北3県から避難している親子連れを鎌倉へ招待する旅行を毎年企画しており、文化祭では鎌倉旅行の様子などを紹介する写真展や茶会、華道の指導なども催す。12日にはコンサートも行われる。収益は来年予定の招待旅行費用に充てる。