藤沢、茅ケ崎、平塚市の今夏の海水浴場来場者数が出そろった。茅ケ崎の「サザンビーチちがさき」は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)のさがみ縦貫道路の全線開通効果を受け、前年比10%増の約15万7千人だった。一方、藤沢市内の3海水浴場(片瀬東浜、片瀬西浜、辻堂)では天候不順の影響で前年比7%減の約222万人となり、3年連続の減少。平塚の「湘南ベルマーレひらつかビーチパーク海水浴場」も32・4%減の約3万4千人で、2年連続の減少だった。
藤沢市観光課によると、週末に好天に恵まれた7月は前年比2・9%増と健闘したが、お盆明けに気温が下がった影響で8月は同10・7%減だった。
同市内では海の家のクラブ化の問題に伴い音楽の自主規制を導入した2013年は前年比20%減、台風の襲来の多かった14年も20%減を記録しており、同課は「今夏は踏みとどまったという認識」。今夏からは各海水浴場のパトロールを実施し、延べ16日間で、節度ある飲酒や入れ墨・タトゥーの露出制限、喫煙などに対する計299件の声掛け・注意を行った。
茅ケ崎市ではさがみ縦貫道路の開通で県外ナンバーの車による来場者が増加。シーズン中盤の猛暑や、歌手のaikoさんによる野外フリーライブ開催も集客数を伸ばした。
湘南ではシュモクザメの確認による遊泳制限措置も取られた。平塚では台風による高波に遊泳禁止が重なり「厳しいシーズン」(市担当者)。藤沢は遊泳禁止の措置を取っておらず「逆に他の海水浴場から流れてきた人も一定数いた」。茅ケ崎市産業振興課は「今後サメ対策についても、近隣海水浴場の対応と合わせて協議していきたい」と話している。