
サッカーJリーグ「湘南ベルマーレ」のお膝元で、新たなスタジアム建設を目指す動きが熱を帯び始めた。地元経済界やスポーツ関係者らが立ち上げた「湘南スタジアム研究会」が1月20日に始動。ラグビーなど他競技やコンサートといった多目的利用を視野に、民間主導で2万人収容できるスタジアム建設の可能性を探る方針だ。ただ、クラブ本拠地の移転を巡る自治体間競争や100億円前後ともされる資金調達など、実現には数々のハードルが立ちはだかる。
「行政だけに頼っては2021年まで何もできない。民間の力を生かして何かできないか」
平塚、藤沢、茅ケ崎の商工会議所メンバー、Jリーグ理事、地元競技団体役員らが名を連ねた研究会。発足に向けた動きが出始めたのは、湘南ベルマーレが本拠地としている平塚競技場(平塚市)の将来性に対する懸念がきっかけだ。