
地域活性化を目指すプロジェクトの一環として誕生した男子ユニット「さくら咲くボーイズ39」が奮闘中だ。相模原市中央区の小・中・高校生で構成。地域イベントの舞台では、同区の花である桜をあしらった白いワイシャツに淡いグリーンのネクタイを締め、あどけない笑顔で客席を盛り上げる。
「皆さん、イケメンがいますよ」
同区の鹿沼公園で1日に行われた大野北銀河まつり。司会者からそう紹介されて、ステージに上がってきたのは、小学生を中心とする男の子たちだ。
披露したのは、区民らが作詞・作曲をした「中央区の歌」。初々しい歌声を響かせながら、同区の「C」のポーズを決めると、客席からは「かわいい」と黄色い声が上がった。
「さくら咲くボーイズ39」が誕生したのは3月。地元の魅力を発信するため同区や自治会、商店連合会などでつくる実行委員会が企画し、同区在住・在学の男子児童・生徒からメンバーを募った。
選考を経て、1期生21人が5月の若葉祭りでデビュー。2期生の募集も予定しており、最終的には「桜」にかけてメンバーを39人にするという。男子のみを募集した理由について、同区政策課は「ガールズは一般的。珍しいボーイズで、区をPRしたい」と狙いを話す。
学業を優先するため、歌やダンスは自主練習が中心。本番前に集まり、メンバー全員で歌と踊りを確認する。メンバーの1人で市立上溝中学校1年生の男子生徒(13)は「学校でも先輩たちから頑張ってと言われる」と笑顔を見せる。
次の舞台は、22日に光が丘地区で行われるふるさとまつり。今後、地元のラジオ出演も予定されているという。県立相模原中等教育学校2年生の男子生徒(13)は「振り付けや歌詞を覚えるのが大変だった。中央区をいろんな人に広めたい」と意気込む。