川崎市は28日、研究開発拠点の集積が進む川崎市川崎区殿町3丁目地区(キングスカイフロント)に東京工業大学が進出すると発表した。同地区の大学進出は慶応大学に次ぐ2例目で、国立大学法人は初めて。
地区西端の大和ハウス工業所有地(4・6ヘクタール)に来夏稼働予定のラボ棟の約150平方メートルを借りて拠点を整備。コンピューターシミュレーションを使って医薬品開発に係る時間と費用を大幅に改善する「IT創薬」の研究を行う。
東工大はIT創薬研究のため、東京都大田区と横浜市の2カ所のキャンパスにある研究室も改修する予定。殿町拠点を含む3カ所の整備に対し、文部科学省が2億5千万円を助成する。
殿町地区内に研究所を建設中の創薬ベンチャー企業「ペプチドリーム」(東京都目黒区)との共同研究も計画されている。