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相模原で「戦時中の体験記」展

話題 | 神奈川新聞 | 2015年7月23日(木) 03:00

藤野地域の住民が書いた戦時中の体験記を紹介する企画展=相模原市緑区の吉野宿ふじや
藤野地域の住民が書いた戦時中の体験記を紹介する企画展=相模原市緑区の吉野宿ふじや

 戦地のすさまじい実態や銃後を守る内地の過酷な生活、火の雨が降る空襲-。戦時中のつらい体験を多くの市民に語り伝えていこうと、「戦時中の体験記」と題した企画展が22日、相模原市緑区吉野の市郷土資料館「吉野宿ふじや」で始まった。いずれも藤野地域の住民がつづった体験記27人分を展示。当時の暮らしぶりが分かる貴重な写真も紹介している。10月31日まで。

 企画展は、資料館を運営するNPO法人「ふじの里山くらぶ」と市立博物館との協働事業。

 展示する体験記は、合併前の藤野町時代の「藤野町婦人会連絡協議会」が1983年から90年にかけ、第5集まで発行した小冊子「戦時中の体験」に収めらている。地域住民計約40人が婦人会の依頼に応じ、自らの体験をつづっている。

 「第1集の発行から既に30年以上たち、婦人会が取り組んだ記録活動を知らない人が増えてきた。先人たちの貴重な体験を知り、あらためて平和の尊さを考える機会になれば」(ふじの里山くらぶ)。戦後70年の節目に、小冊子の体験記を紹介することにした。

 第1~3集に掲載された今回の27人分には、過酷な体験が記されている。▽軍需工場に勤労動員された当時、目の前の老婦人が機銃掃射で撃ち抜かれ、恐怖で声も出なかった▽戦地で1秒1分1日と、生き延びてきた▽小さな集落で身近な人が次々と出征し、若者の多くが戦死した-。

 それだけに平和への思いも切実につづられている。「人間が人間を大量に公然と殺す戦争。どのような理由があっても戦争だけはすべきではない」「悲惨な事実を次の世代の子どもたちに伝えることが私たちの役目」「二度と戦争を繰り返すことのないようこれからの世代に訴えたい」

 同協議会の会長だった森久保花子さん(83)は「体験記があらためて日の目を見ることはありがたいこと。戦争がいけないことはもちろんだが、平和や暮らしを守ることも考えてもらえたら」と話している。

 入場無料。午前10時から午後4時まで。月曜日休館。問い合わせは、吉野宿ふじや電話042(687)5022。

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