横浜市港南、磯子区の久良岐公園に保存されている「横浜市電1156号」の車内を公開するイベントが19日夕に行われる。ヘッドライトや室内灯、電停(停留場)の標識を点灯。かつて家路を急ぐ市民を乗せて走った「夕暮れ時の市電」の雰囲気を再現する。
1156号は破壊行為などで荒廃し解体寸前だったが、2012年に本社が呼び掛け、磯子区の塗装会社サカクラなどの業者がボランティアで徹底的に修復。その後も毎月、有志による修繕が続けられている。
今春、公園を管理する市が「市電があったころの歴史を感じられる空間に」と架線や電停を復元し、臨場感がより高まった。電停には照明が仕込まれ「久良岐公園」と書かれた“駅名”が明るく浮かび上がる。
イベントは本社などが中心となり開催。午後4~7時、荒天中止。JR磯子駅から市バス70系統か、京急・市営地下鉄上大岡駅から京急バス上3系統で久良岐公園前下車、約5分。