日頃の罪やけがれを茅舟(かやぶね)に託して海に流し、無病息災を願う富岡八幡宮(横浜市金沢区富岡東)の伝統神事「祇園舟」が5日、同区沖で行われた。
青茅で作られた楕円(だえん)形の茅舟は長さ70センチ、幅50センチ。本殿でのお払いを受けた後、近くの浜辺から2隻の木造船で沖合へ運ばれ海に流された。
神事は800年以上にわたり受け継がれ、市の無形文化財に指定されている。また、木造船は1937(昭和12)年から神事に使用され老朽化が激しくなってきたため、今回で引退し新たな木造船にその役目を譲るという。