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中華街摩登(23)
ミシュランガイド掲載、中華街第1号 「お客さんは家族」

話題 | 神奈川新聞 | 2015年6月27日(土) 10:00

「水餃子はもちろん焼き餃子もおすすめ」と話す山東オーナーの李家蘭子さん=横浜市中区
「水餃子はもちろん焼き餃子もおすすめ」と話す山東オーナーの李家蘭子さん=横浜市中区

 世界23カ国で発行されているレストランや宿泊施設の格付け本「ミシュランガイド」。日本でも2007年に初めて東京版が出て、横浜のレストランも10年から対象とされてきたが、なぜか食の街・横浜中華街からは掲載店がなかった。

 5月に発行された「ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015特別版」で初めて、中華街から家庭料理「山東(さんとん)」が選ばれた。残念ながら星はつかなかったが、3500円以下で上質な料理を提供する「ビブグルマン」のカテゴリーで選出された。

 オーナーの李家蘭子さん(77)が中華街に店を開いたのは約34年前。その数年前から、夫の徳裕さんの日本留学のため家族で来日していたが、徳裕さんが肺がんで急逝。当時大学生と高校生だった2人の息子を育てるために始めたのが、出身地の山東省の水餃子をふるまう同店だ。

 最初に店を開いたのは山下町公園近くの路地裏。20人も入ればいっぱいになる小さな店だったが、もっちりした皮に豚肉やニラを混ぜたあんをぎっしり詰めた水餃子はすぐに人気を呼んだ。

 当初は李家さん一人で切り盛りしていたため、カウンターからテーブルに料理を運んでくれたり、掃除を手伝ってくれたりする客も多かった。「お客さんも家族のようだった。だから私も家族に食べさせるように安全な材料にこだわった」と振り返る。

 2年目からは広東省出身のコックが調理を担うようになり、水餃子につける秘伝のたれを考案。ココナツなどのさまざまな材料を混ぜ込んだスパイシーなたれは同店の名物になった。

 その後、中華街大通り近くの路地に本店を移転し、2年前には2号店もオープン。現在は合計30人のスタッフが働く大所帯だ。

 実は李家さんはミシュランガイドを知らなかったという。「一生懸命やってきただけだが、認められてうれしい。女手一つで店をやってこれたのも安全な日本だからこそ。お客さんや地域の人々に感謝したい」と話している。

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