伊勢原市の高山松太郎市長は23日、全国各地の有形・無形文化財をテーマや地域ごとに国が認定する「日本遺産」へ、市内の大山や日向薬師などの登録を目指す方針を表明した。
この日開かれた市議会6月定例会で、小沼富夫氏(創政会)の一般質問に答えた。
高山市長は「本市特有の資産ともいえる歴史や文化といった大きな魅力を、国内はもとより海外にも発信していこうと、日本遺産へのより早期の登録を目指すことにした」と述べた。
同市は、代表的観光地の大山をはじめ、日向薬師・宝城坊(国重要文化財)などがあり、大山詣でといった歴史や文化を中心としたストーリー性を持たせて申請する。市単独での申請だけでなく、ストーリーに関連した市町村との共同申請も考えられ、今後検討していくという。
日本遺産は地域活性化を主眼に、歴史的建築物や伝統文化といった文化財を一括認定する文化庁の新事業。第1弾には全国から83件の申請があり、4月に四国遍路(四国4県)など18件が選ばれた。同庁は東京五輪が開催される2020年までに全国で100件程度を登録するという。現在、神奈川県内の認定はない。
最速での登録へのスケジュールは、来年1月中旬以降の募集に申請、同4月の認定がある。