箱根寄木細工や小田原漆器など、地域の伝統工芸品の第一人者らでつくる「弥生会」の作品展が12日、小田原駅東口地下街のハルネ小田原の広場で始まった。経験豊富な職人・技術者ら12人が参加。匠の技術を存分に披露している。同会主催で、14日まで。
「弥生会」は、地域の伝統工芸に関する情報や意見を交わす場として約40年前に発足した。会員になるには同会から推薦を受けなくてはならず、腕のいい職人でも入会できるまで20~30年ほどかかるという。
会場には、約350点を展示。経済産業大臣指定伝統工芸品の熟練者に与えられる「伝統工芸士」の資格を持つ箱根寄木細工・小田原漆器職人5人をはじめ、木製玩具や楽器など新しい木工の技術に優れたベテラン職人らが、直接伝統工芸の魅力や自らの仕事について説明するほか、箱根駅伝の往路優勝トロフィー制作で著名な金指勝悦さん(74)の直接指導で寄せ木のペン立てなどを作る体験教室も開催されている。
午前10時~午後6時。入場無料(体験教室は有料)。問い合わせは、木製品販売店「TAKUMI館」電話0465(46)9306。