
欧米6カ国の若手研究者に日本文化を紹介するイベントが11日夜、葉山町の湘南国際村センターで開かれた。ほとんどが初来日という115人が書道や折り紙、茶道、着付けを楽しんだ。総合研究大学院大学と日本学術振興会が主催。
参加者は米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンで活動する博士号取得前後の研究者で、将来的にも日本と共同研究をする予定があるという。今回は8月中旬まで日本のさまざまな研究機関や大学での研究に参加するJSPSサマー・プログラムのために来日した。同センターでは15日まで、日本語講座や日本の研究を紹介するオリエンテーションプログラムが行われる。
この日、参加者らは地元の講師から丁寧な指導を受けながら伝統的な日本文化に触れた。書道の参加者は「海」か「楽」の字に挑戦。フランスで薬学を学ぶヘレナ・ポレーナさん(32)は「漢字は中国から伝わったと、きょう初めて知った」と目を輝かせ、習いたての日本語で「とてもすてきです」と感想を話していた。
12日からは2泊3日で近隣の家庭にホームステイする。イベントの担当者は「最初にいい思い出をつくってもらい、日本との継続的な関係を築くきっかけになれば」と話していた。