生食用の赤いタマネギ「湘南レッド」の出荷が、川崎市内でも始まった。
県園芸試験場(当時)が1961年に開発し、湘南地域をはじめ川崎や小田原でも栽培が盛んな湘南レッド。一般的なタマネギに比べて辛みが少なく、甘みや水分が豊富でサラダなどに適している。
40年以上栽培している川崎市高津区の農家の男性(81)は、先月下旬から収穫を始めた。1週間から10日ほどハウス内で乾燥させると、中身にも同心円状に色が付くという。
男性は「ことしは3~4月に気温が上がらず、5月は雨が少なかったので小ぶり。でも味は上々です」と話していた。出荷は7月上旬ごろまで続く。